映画『バック・トウーザーフューチャー』で一躍世界的スターになった
マイケル・J・フォックスさん(一九六一年~)にとって、
一九九〇年十一月のある火曜日の朝の出来事は一生忘れられないことでしょう。
映画『バック・トウーザーフューチャー』で一躍世界的スターになった
マイケル・J・フォックスさん(一九六一年~)にとって、
一九九〇年十一月のある火曜日の朝の出来事は一生忘れられないことでしょう。
●大脳皮質基底核変性症(CBD)
黒質・線条体の変性とともに、大脳皮質、特に頭頂葉や
前頭葉に顕著な萎縮や神経細胞の脱落が起こる疾患です。
通常は、片側の上肢の動きがぎこちない、もしくはうまく
使えないなどの運動症状が最初に現れ、次第に両側に症状が
進み認知障害も出てきます。
脳血管障害、神経変性疾患など
脳血管障害や神経変性疾患、頭部の外傷、または一部の薬が原因となって
パーキンソン病に似た症状を起こすことがあります。
適切な治療を受けるためには、パーキンソン病なのか、それ以外の疾患なのかを
区別する正確な診断が大切です。
蝶のように舞い、蜂のように剌すと称賛された
モハメド・アリさん(一九四二年~)。
一九六〇年のローマオリンピックでのライトヘビー級金メダリストです。
その後、プロボクサーに転じ、六四年に世界ヘビー級チャンピオンに
なりました。
いまや伝説的な黒人ボクサーです。
だれでもがかかる恐れがある病気だといっても、わが国のパーキンソン病の
患者さんは現在、そんなに多いわけではありません。
およそ十二万人で、発症率は十万人に百人(千人に一人)です。
この数字は、癌の死亡率約二百人(人口十万対)と比べてみると、
そう多くないことがお分かりになると思います。
基本は問診と神経学的な診察
パーキンソン病では、血液検査や尿検査などの
一般的な内容の検査や、頭部CT(コンピュータ断層撮影装置)、
MRI(磁気共鳴画像j装置)などの画像検査では異常は見られず、
そのため、正確な診断をつけることはできません。
パーキンソン病をご存じですか。
名前くらいは聞いたことがおありでしょうか。
もし、ご存じだとしたら、どんな病気だと思っておられますか。
「名前は知っている。手が振るえる病気でしょう」
「寝たきりになるようなかなり大変な病気かな」
「高齢者がかかって、体が不自由になる病気じゃないですか」
人によって症状はさまざま
パーキンソン病は、自律神経の交感神経と
副交換神経にも影響を与えます。
そのため、立ちくらみや冷え性(交感神経)、
便秘(副交感神経)などの自律神経症状が起こります。
このほか、うつ症状や認知障害、幻覚・妄想といった
精神状態、睡眠障害、痛み、臭覚の異常なども現れます。
ただし、これらの症状がすべての患者さんに
当てはまるわけではなく、人によって現れる症状は
さまざまです。
パーキンソン病jの症状は人によってさまざまで、
全く同じ症状同じように進行するわけではありませんが、
特徴的な症状が四つあります。
です。