パーキンソン病、運動症状以外の症状も重要です。


人によって症状はさまざま

 

パーキンソン病は、自律神経の交感神経と
副交換神経にも影響を与えます。

そのため、立ちくらみや冷え性(交感神経)、
便秘(副交感神経)などの自律神経症状が起こります。

このほか、うつ症状や認知障害、幻覚・妄想といった
精神状態、睡眠障害、痛み、臭覚の異常なども現れます。

ただし、これらの症状がすべての患者さんに
当てはまるわけではなく、人によって現れる症状は
さまざまです。

自律神経症状

 

自律神経には体を活発にする「交感神経」と、
リラックスさせるように働く「副交感神経」があり、
両者がバランスをとって、呼吸や胃腸の働きなどの
無意識に行われる体の機能をコントロールしています。

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  • 便秘・・・・・・・・患者さんの8割にに見られる症状です。
    中には手足の震えなどの運動症状により先に現れ、
    悩まされていたというう人もいます。

 

  • 立ちくらみ・・・・・・・・起立性低血圧の一種です。
    パーキンソン病では一般に低血圧の人が多く、
    病気の影響で交換神経の働きの悪くなると、
    急に立ち上がった時に一時的に脳の血液が
    不足して起こります。

 

  • 冷え性・発汗障害・・・・・・・・体温調節がうまくできなくなり、
    手足が冷えたり、胸から上、特に顔面に多量の汗をかきます。

 

  • また、顔や頭皮の皮脂が過剰に分泌され、
    脂漏性顔貌になることがあります。

 

  • 排尿障害・・・・・・・性機能の低下を訴える人もいます。
    性機能の更新には進行期の内服に伴う副作用も関連しています。

 

精神症状

 

うつ症状、認知障害、幻覚・妄想などが現れる。
このうつ症状は、一般的なうつ病の症状とは違い、
楽しいことを楽しいと感じない失快楽感や興味の
欠如、無気力、不安障害が目立ち、自責の念や
自殺願望は強くありません。

 

認知障害も、思考の速度がゆっくりになり、
プランを立てるのが苦手になるといった症状が強く、
アルツハイマー病のような[通い慣れた道で迷う」などの
典型的な症状は少ないです。

 

幻覚・妄想は、「いないはずの人や虫、動物が見える」
といったもので、症状が進行してから出てくるものです。

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睡眠障害

 

昼間の居眠りと、夜に何度も目が覚めるといった
症状jが現れます。
また、夢に反応して、手足を大きく動かし、暴れたり、
大声を出したりします。(レム睡眠期の行動異常)

 

眠っている本人に自覚がないケースが多いですが、
翌朝、手足に外傷を負っていて気づくこともあります。

 

痛み

 

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症状としては強い痛みではなく、むしろ違和感を抱いたり、
しびれていると感じる場合があります。

パーキンソン病jは最初、左右どちらかから発症しますが、
例えば左手に発症した場合には左手や左肩に感じることが
多いです。

 

フルエなどの症状が出る前に、
痛みやしびれを感じていたという人もいます。

嗅覚の異常

 

「匂い」は、鼻の奥にある匂い細胞で受け取られ、
その情報は脳につながる臭球という神経組織に送られます。

 

この臭球がパーキンソン病の影響を受けるため、
匂いを感じにくくなります。風邪の時に鼻が詰まると
匂いとともに味覚も鈍くなりますが、パーキンソン病では
臭覚だけが衰えるとされています。

 

本人は気づきにくい症状ですが、臭球はパーキンソン病の
ごく初期から影響を受けるため、運動症状より先に現れる事が
多いとも考えられています。

 

検査と診断はこのように行われます。


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